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きょうだいに対するケア
私たちの会には、いろんな家族構成の方があります。赤ちゃんを亡くした時の家族構成も、様々です。
家族の中から赤ちゃんがいなくなったことは、家族それぞれに痛みを与えます。
その中で兄弟は、赤ちゃんと一番年が近い家族です。
お母さんは赤ちゃんの死を「体の一部をもがれたような痛み」と表現することがありますが、兄弟はどんな悲しみ苦しみを味わっているのでしょう。
気の毒なことに、彼らはそれを表現する術を、まだ十分には知りません。
しかし彼らなりに、現実を受け止めています。しかも彼らは(多少のわがままを言うことがあったとしても)驚くほど両親の悲しみを見ています。そしてやさしいのです。
時には両親をさらに悲しませないように、自分の悲しみを隠していることさえもあります。
ビフレンダーは赤ちゃんの死からある程度時間も経過し、比較的に冷静に自分の家族を見ているはずですが、それでも彼らの心の傷に気がつかないことがあります。
また、両親には赤ちゃんの死の話をタブーにしないように言っておきながら、兄弟が充分に死について話ができるほど成長しているのに、死の話をせずにいることがあります。私たちおとなは、赤ちゃんの兄弟に甘えているのかもしれません。
このホームページではきょうだいのことは、あまり書かれていませんが、それは重要でないということではありません。「きょうだい」という言葉でくくるにはあまりに彼らが多彩で、書ききれないのです。少なくとも次のことを覚えておいてください。
- 体がまだ小さいからと言って、心が半分しかないわけではありません。
- 彼らは日々、成長しています。
- 時々は、抱きしめてやってください。
- 時々は、亡くなった兄弟のことをどう思っているか、それとなく聞いてみましょう。
- 亡くなった赤ちゃんの弟や妹も、赤ちゃんの死に何らかの影響を受けていることを忘れないでください。
- 時たまおねしょをしたり、悪い子になることがあっても、いきなり叱らないでください。