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活動について
会報・体験談
うれしかった言葉・悲しかった言葉
うれしかった言葉
- 私のお姑さんも子供を亡くした経験者。「やっぱり不憫な子は、今でも一番可愛いと思うよ」と舅、姑二人揃って話してくれたこと。「辛かったでしょう」大変だったねとかひどいめにあったねなんて言葉の中でただ一人、私の気持ちのことを考えてくれたのがとてもうれしかった。
- 会社の女の子が「この部屋では、涙を流していいんだよ」と言ってくれました。その言葉が今でも心にのこっています。
- 上の子が幼稚園に行く前に玄関で「ママ、僕幼稚園行って来るからその間に(赤ちゃんの為に)たくさん泣いてあげてね」
- お骨は、気の済むまで手元に置いていいんだよ」
- 「今は、K君(子供の名前)の事だけを思っていなさい」
- 早産、流産を繰り返した時病院の婦長さんに「頑張りなさい」ではなく「あきらめないで」といわれた事。ほっとしました。
- 「はるかちゃん、お姉ちゃんになるんだね」次の子を妊娠したことを伝えた時に友人がポツリとこう言って涙を流してくれました。それまでの長い間、彼女も悲しみや寂しさを共有していてくれたのだと解って本当にありがたく思いました。
- 「神様は、その人に越えられない試練は、与えない。どんな最悪の状況の中にも必ずぬけ道を作って下さっている」。友人からの手紙にありました。いきていく事が辛くて仕方なかった私には、とても信じられそうもない言葉でしたが、数年たった今、この言葉はやはり本当だったと思っています。
悲しかった言葉
- 子供連れの友人に囲まれ「こんな事に負けないで頑張って幸せになって」と言われたこと。これ以上どう頑張ればいいっていうの。と思ってしまった。心配してくれる気持ちは、うれしいけれど。
- 「おまえは体が大きいから大丈夫だね」
- 「私もあなたの気持ちが解るわ」
- 「まだ若いから、次の子をうめる」。次の子を産めるか産めないかの話じゃなくて今この子が死んだことが悲しいのに。
- 「次の子が産まれたら亡くなった子のことは、忘れるから」
- 「子供を9ヶ月抱けた分いいじゃないの」。本人が病気の為子供を一人ダメにしてしまったという思いがあったようだ。
- 「次を早く生んで忘れなさいよ」
- 「なぜ次の赤ちゃんを早く作らないの」
- 「残念だったね。一種の自然淘汰だろうね」。娘をSIDSで亡くしたばかりの私を慰めるつもりで出た言葉でしょうか。
- 「奥さんを無理させたでしょう」。私をかばってくれているつもりなのでしょうが、夫も自分の子供を亡くして(死産で)悲しんでいるのです。無神経すぎます。
- 病院での「死」ということばでした。なにが起きたのか?どうなったのか?言葉に出来ないほどのショックでした。
小冊子・体験談
小冊子第3弾、『仮題「こんにちは」が「さようなら」になるとき』に寄せられた手記を紹介します(小冊子には掲載できなかった原稿です)。
ご家族のお気持ちが読者の方々に、感動を与え励ましとなるでしょう。原稿をお寄せいただきありがとうございました(お名前はサイト掲載にあたり省略いたしました) 。
天国のみなみちゃんへ
みなみちゃん1才のお誕生日おめでとう。一緒にお祝いができないのがとても残念です。
天国ではおりこうさんにしてますか?
ヨチヨチ歩きも上手になって、いたずらもたくさん覚えたかな?
父さん、母さん、桃子お姉ちゃんも元気だよ。夕方、お星様が出るといつも桃子ねえちゃんが「おーい!みなみちゃ~ん」って叫んでるの聞こえるでしょ。
今、桃ねえちゃんはね、「ももちゃんが元気なみなみちゃん、産むよ」って言ってるよ。今度生まれ変わって来る時は、桃ねえちゃんの子供なのかな?
いつ、誰に生まれ変わっても、きっと母さん達のそばにいてね。
首も座り、声を出して笑う事が多くなって、もうすぐ3ヶ月に入ろうかという時に突然いなくなってしまうんだもの。どうしてみなみちゃんだったのか、今でも悔しくていけません。
仏さまが「みなみちゃんはお利口さんだから早くおいで」って言ったの?
それに答えてすぐに「ハーイ」って返事しちゃったのね、きっと。首を振って「イヤイヤ」しなくちゃいけなかったのに…。
天国にはお花がたくさんあって、たくさんのお友達もいてよかったね。みなみちゃん母さんのお乳をいっぱい飲んでくれてありがとう。みんなにたくさん笑顔をくれてありがとう。抱っこできないのは淋しいけれど、いつも一緒にいると信じてるからね。
じゃあまた、お手紙書くからね。母さんより
玄ちゃんへ
お母さんは、絵が下手なのであなたのお顔を描くことができません。
お母さんは、文を書くのは苦手なのであなたの思い出を書き残すことはできないでしょう。
でもお母さんの心の中には、いつもあなたがいます。お母さんの頭の中にはあなたとの思い出がつまっているのです。
お母さんにもあれから知人がたくさんできてあなたのことを知らない人さえいます。
なんだか不思議な気がします。
あんなに可愛かったあなたを知らない人がいるなんて、それだけ時は流れ過ぎてしまったのですね。
それでもお母さんからあなたの存在が消えることはないでしょう。
私の中にあなたは確かにいるのです。
お母さんはあれから少し強く、したたかになりました…
私の今の罪悪感
娘の捺未(なつみ)が生後7ヶ月で亡くなって、2年6ヶ月が過ぎました。あっという間に。何もできず、ただ時間だけがすぎさりました。私の心。そう、娘が亡くなったあの日のままなのです。
今の私は、周りの家族に気をつかわれるのがイヤで、自分をいつわり、私の分身でみんなと話をしているみたいです。病院にもかよいました。何度も本を読みました。いろんな人と話しました。母親として、少しずつ赤ちゃんにさよならをするしかないとも思いました。
今は、何もせず、ただじーっと時間が経つのを待っているのです。気持ちにゆとりができるまで…そうこれは、母親としてあの子に対して罪悪感があるから、何もできず気がつかず、自分を責め続けた私に、少しづつ打ちのめされた経験から立ち直ろうとする時間だと思いたいのです。次の子なんて今はいらないと…思っていますが、いずれその時、私の心にゆとりができたらつくろうかな~とも思っています。今はそっとしておいてほしい私だから。こんな気持ちでごめんなさい。
PS.愛する捺未にごめんなさい